ストーリーを教えて差しあげることの意義―こちらから仕掛けよう―Ⅱ(おしまい)
しかし、残念ながら普通の企業は「すきやばし次郎」のようにはいきません。
こちらから積極的に発信しなければ、向こう(マスメディアなど・・)が進んで取り上げるということはまずないでしょう。
とはいえ、我々は「すきやばし次郎」の物語を興味深く見させてもらいました。
我々の物語は誰も見てくれないものでしょうか。
もちろん小野二郎さんとはスケールもレベルもまるで違うかも知れませんが、世間は専門性を持って続けてきた事業の物語(ストーリー)を、知りたくないということはありません。
どんなスケールやレベルであっても、一つの事業を成り立たせてきたストーリーというのは興味深く面白いものなのです。
向こう(マスメディア)から取り上げてもらうのはまだ難しいとしても、こちらから発信することに躊躇する必要はありません。
知りたがっている世間に向かってこれまで培ってきた専門性や裏話、苦労したエピソードなどどんどん発信していきましょう。
そうすれば御社に対する理解も深まり、ファンと呼ばれる人たちの裾野も広がることでしょう。
こういった「支持者」の下地を作っておけば、好不況の波や突然の逆風にも耐えられるだけの強靭な企業体力を維持することができます。
一見、本業とは何の関係もないように見える情報発信ですが、この様々な好影響を考慮して是非積極的に取り組んでいただきたいのです。
おしまい