意識を変えなきゃ始まらない―マーケティングの不在は恐ろしいことに・・―Ⅲ
東京で実務を通じて徹底的にマーケティングを追求してきた私には、こういった状況に陥っているにもかかわらず、親子2代にわたって手をこまねいている、というのが何とも不思議な光景だった。
当初は、先代の無理解や頑迷さだけが問題かな、と思っていた。
しかし、しばらくすると後継者のチャレンジ精神も不足しているなあ・・と考え直したのである。
「昔のように売れないのであれば、何と言っても『マーケティング』の勉強だろう。」
「いきなり『マーケティング』が難しいというなら『販売促進』への取り組みだろう。」
「『販売促進』が大変というなら『売り込み』『営業』へのチャレンジだろう・・・」
「とにかく、こっちから積極的に顧客へとアプローチしていかなければ始まらないじゃないか。」
「売り手主導の時代は終わり、すっかり世の中変わったんだから・・・」
と思い、顧問先の経営者には、様々な提案という形で助言をしてきた。
また、顧問先以外の経営者にもセミナーや講演の場を借りて、このことは繰り返し伝えてきたつもりである。
それでも、私の提案や考え方はなかなか受け入れられなかった。(現在もなお、受け入れられているとはいい難い状況が続いているのだ。)
そこで、まずは自ら実践し、私の主張が間違っていないことを証明しようと考えたのである。
そういった経緯を踏まえて、様々な実践方法で自らの事業のマーケティングや販売促進にチャレンジしてきたのがこの20年といえるだろう。
つづく