経営と家事の共通項を考える―ついでに違いも考える―Ⅷ(おしまい)
パラレルにいろんなことを同時に進めなければならない家事は大変である。
だから、一つことに没頭することの方が得意な男性よりも女性の方が向いている、と書いた。
そこは、経営も似たようなところが多いので、男性よりも女性社長の方が向いているのかも知れない、とも思う。
実際やり手の女性社長が世の中にはいくらでもいる。
ただ、社長の絶対数は圧倒的に男性の方が多い。
まだまだ、日本は男社会なのであろう。
家事と経営の違いというものも考えてみた。
おそらく決定的に異なるのは「対外的であるか、ないか」ということではないだろうか。
家事の大半は家の中のことである。
「家事」というくらいだから当たり前だが・・・
しかし、経営はそうはいかない。
もちろん社内向けの仕事も山ほどあるが、特に社長の場合、会社を世間とどう向き合わせるか、が大きな課題である。
企業というものは社会とどう向き合い、存在感を示すかで、その内容や価値が決まってくる。
企業は社会の公器、と言われるゆえんだ。
私は、社長の技量は対外的な交渉力や存在感を示す手腕に優れているかどうかだと思っている。
そこのところは、全体的に見て男性の方がやや向いているかも知れないと思う。
家事と経営、似たようなところと違うところ、いろいろあって面白い。
ちょうどいい機会なのでさらに深いところまで勉強させてもらおうと思う。
おしまい