ビジネスモデルの革新Ⅱ
これは後になって初めてはっきりと意識したことではあるが、私もこれまで、ここで述べられたような「ビジネスモデルのチェンジ」ということをずっと考え続けてきたような気がする。
逆に、最近まで「モデルチェンジ」といった言葉で、明確に意識していたわけではないともいえるのだ。
税理士として地方の中小企業の経営に関わってきてすでに20年、一向に地方衰退解決の糸口は見つからない。
様々な原因は特定できたのだが、それを打破するにはどうすればいいかずっと考えてきた。
私自身は、将来への危機感は持ってはいたが、自分の事務所がどんどん衰退しているとは感じていなかった。
したがって、現状打破というよりは、次の挑戦すべき新しい一手は何だろうと常に考え、やるべきことを実行してきた。
その、考えたり実行してきたことを、
「自分は今、モデルチェンジを実践しているのだ。」
という意識はなかったのである。
しかしながら、改めてこれまでの時間の経過を振り返ってみると、結局、自身の仕事のモデルチェンジを計ってきたのだな、ということに気付くのである。
さて、そう気付いた私が次にどう考えたかというと、これまでお客さんにいろいろ言ってきたことは結局
「モデルチェンジしてください。」
ということだったのにも拘らず、そんな風に伝えていなかったな、ということなのである。
つづく