「惰性」というものの怖さⅩ(おしまい)
私も以前はこういった微差について、かなり気を配りながら仕事をしていた。
しかし、税理士の業界に入ってからは、他にこんなもの(事務所案内やパンフレット)を持っている同業者があまりにも少なかったので、持っているだけでましだろう、とするような気分になっていた。
しかし、顧客候補である相手先が、こちらと最終的に顧問契約を結ぶかどうかは、様々な判断要素が組み合わさって決まるものであろう。
そう考えたときに、相手がこちらを選ぶか選ばないかの判断基準は、単にこちらの客観情報(税理士としての経験や実績、事務所の規模、得意分野など)だけでなく、どう見えるかの視覚的感覚的印象は大事な要素の一つであろう。
パンフレットのデザインやコピーの、その最終決定に及ぼす影響が極めて大きいとは思わないが、少なくともマイナスの印象を与えないようにしなければならないことだけは確かである。
そういう意味ではこういったツール一つにも細心の気配りは重要なのである。
つまり、とりあえず作っておいたんだからこれでいいだろう、という惰性に流されてはいけないのである。
これからもこういったツールに関してはリニューアル、すなわち「進化」が常に必要なのだ。
おしまい