肩書を考える ―自信のある人とは―Ⅳ

私は「肩書」という切り口でいろいろ述べてきたが、宗氏は「自信」ということについてさらに以下のように述べられている。

 

―「自信を持つ」ことはとても大切なことですが、偉い立場に慣れた人達は皆自信を持っていると思うかもしれませんが、私はこれは砂の上に立つ楼閣のようなものだと思うのです。

彼らは一個人としての生存力と野生を失い、組織に付着していないと生活さえできなくなります。

これでは果たして本当の自信を持てるでしょうか。―

 

普通、大企業のトップまで行けば、自信満々の人物像を思い浮かべる。

しかし、現実は違うようだ。

 

ただ、この話は分かるような気がする。

以前、テレビで101歳の矍鑠(かくしゃく)としたご婦人にインタビューしていた時、その答えが面白かった。

 

「どうしてそんなにお元気なんですか?」

と聞くインタビュアーに、そのご婦人は

「自分のことは自分ですること。クヨクヨしないこと・・・」

と答えていたのである。

 

まず最初に出た言葉の「自分のことは自分でする。」というのが興味深い。

「その通りだよなー・・」と深く納得する。

 

 

つづく