何故やらない!?Ⅵ
2代目経営者が、変化に対して手をこまねいているもう一つの原因は、
「変わらなければならないことは分かっているが、何をしたらいいのかわからない。」
というケースである。
まあ、変わることのできない後継者のほとんどは、このケースに当てはまるのではないか、と私は思っている。
その中で典型的なのが、
「新しい商材やサービスを思いついたのだが、それをどうやって売り込めばいいのかわからない。」
と、いうものである。
キャリアの浅い2代目とはいえ、その仕事を専門にある程度年数を重ねてくれば、新しい商材やこれまでなかったようなサービスについても学習は進んでくる。
全く新しい企画やノウハウを0(ゼロ)から作り上げるような作業は確かに大変だろうが、これまで取り扱っていた商材やサービスに新しいアイテムを加えることはそれほど難しい話ではない。
普段、多少なりともこれまでの商売ではうまくいかないことを悩んでいれば、新しい商材や新しいサービスが必要なことは思いつく。
専門家でもあるわけだから、その思いついた新規の商材やサービスが大外れということはまずない。
問題はその売り方がわからない、という点なのである。
昔からの商材であろうが新規の画期的な商材であろうが、その売り方のノウハウや広告宣伝のやり方は一切習ってきていないからである。
つづく