何故やらない!?Ⅴ

さて、では何故多くの2代目経営者は、変化に対して手をこまねいているのであろうか。

これには大きく分けて2つの原因が考えられる。

 

一つは、変わらなければいけない、変わる必要がある、ということにはなっから気が付いていないというケースである。

手をこまねいているというよりは、気が付いていないのだから永久に変わりようがない

 

まあ、今やっている商売がうまくいっていなければ、そのことが自覚できていないはずがない。

しかし、だからといって

「変わらなければ、なんとか変化しなければ・・・」

というところへ思いが至らない後継者である。

 

― いい年になったので、まあそれが当たり前と思って親の商売を継いだ。

で、これまた当たり前だろう、と何も考えないで、親の言う通りに昔ながらのやり方で商売を続けている。

なんだかちっとも儲からないけど、ときどき親も資金援助はしてくれるし、こんなものかと続けている。―

 

と、もしこんな後継者がいたら、未来永劫彼の商売が上向くことはない、と断言できる。

 

これだけの状況にさらされていながら、「このままではまずい!」ということに気が付きもしないのであれば、おそらく彼は商売に向いていないのだ。

本当は勤め人になるなど、とにかく経営者以外の職業に就くべきだったのだろう。

 

 

つづく