マーケティングの基本を考えるⅩ(おしまい)

こうやって書いてくると、このレベルのマーケティングは極めて難しそうに感じる。

しかし、私は案外そうでもないと思っている。

 

例えば、他の業界では当り前にやっていたことが、自分の業界では全く行われていないとか、昔からこれこれこういうやり方しかしてこなかった、それが当然とずっと思われてきたとかいうことが仮にあるとすれば、違う考え方ややり方を当てはめてみるというのはどうだろうか。

意外にすんなりとあてはまるケースも出てくるかも知れない。

 

これは、仕掛けてみた突拍子もない企画や取りあえずやってみた試みが、後付けで新たなニーズを作り出した、というマーケティングである。

実現できれば、これこそがマーケティングの醍醐味であろう。

 

税理士の世界でいえば、隣接しているけれどもまだ一度も行われたことのない組み合わせ、とかいうことが可能になればこれに近いイメージになる。

ここで具体例を挙げることはできないが、守備範囲の広い税理士業務ならではの組み合わせという世界はあるのではないだろうか。

 

第1段階から第4段階まで、後になるほど難易度のハードルは上がっていく。

しかし、高いハードルを越えれば越えるほど、価格にも無駄な競争にも左右されない独自の世界を作り上げることが可能になるのだろうと思う。

 

 

おしまい