ソフトの対価、本当の意味 ― 税務、会計、マーケティングは私の専門分野 ―Ⅰ
私は、地方と都会の経済格差が生じている最大の要因は「ソフトに対する対価」だと思っている。
正確に言えば、「ソフトに対してきちんと対価を負担しているかどうか」ということになる。
それはつまり、ノウハウや、アイディア、専門性といったソフトを吟味し、ちゃんとお金を払っているかどうかということである。
そういった行為が、結果的には経済発展の大きな要因につながるからである。
都会では、何らかのサービスを頼む方も受ける方も
「他人(ひと)に何かを教えてもらい、その人の時間を使ったらそれに対して相応の対価を払うのは当然」
という了解事項が共有されている。
それはお互いの時間が極めて貴重なものであることが了解されているからに他ならない。
ところが、地方においては「ノウハウやアイディアを聞いたり教えてもらうのはただで当り前」という風潮がいまだに抜けていない。
つまり、ソフトを手に入れるのはただで当然と思っている節があるのだ。
もし、ソフトにお金を出すことが無駄遣いであり、単なるカッコつけの所業であるとすれば、都会の方は余計な出費に喘ぎ、そこをケチっている地方の方が経済的にははるかに発展しているはずである。
つづく