節税という名の幻想Ⅱ(おしまい)
経営者が普通に使われる言葉に「節税をしてお金を残したいんですよ。」というものがある。
税金で払う分を何とか手元にキャッシュで残せないものだろうか、という訳だ。
しかし残念ながら、「節税」をすれば上に書かれているようにお金は残らない。
この点をK税理士は「節税という幻想の元(キャッシュを)流出させてしまう」と表現しているのである。
そうなのだ。
「節税」というのは「幻想」と思ってもいいかも知れないのである。
特に会社経営において、法人税率は、以前に比べて随分低くなってきた。
今となっては「下手な小細工をせずに、税金を払うのが一番の節税ですよ。」と言いたいくらいだ。
経営上、財務面でのセーフティ―ラインは「資金繰りがいくこと」である。
最低でもこれが回らなかったら会社は潰れてしまう。
次に大事なのは「必要なときに必要な資金が調達できること」ということになる。
「節税」は下手すればこの両方をダメにしてしまう。
これからの経営者は未来に視点を据えて戦略を練り、資金がいい形で回るように工夫すべきであろう。
おしまい