節税という名の幻想Ⅰ

 

知り合いのK税理士(私ではありません)が面白いコラムを書いていた。

勉強になるので以下、引用したい。

 

― ドラッカーは「利益は存在しない。存在するのは将来のコストだけである」と言っています。

景気が良い時は利益が出ます。

でもその利益は将来、景気が悪くなった時や、新しい顧客を創造する時にコストのコストになるんですよね。

でも、多くの中小企業では、景気が良く利益が出る時は節税という幻想のためにお金を使うということをやってしまいます。

確かに納める税金は減るかもしれませんが、それ以上に無駄なキャッシュアウトをしてしまうんですよね。

 本来であれば、景気が良い時に留保しておかなければならない利益を節税という幻想の元流出させてしまうんですから、景気が悪くなった時には当然、お金がないということになります。―

 

ここに「節税」というものの持つ落とし穴が明快に書かれている。

 

「節税」というノウハウは、長い間私たち税理士のメイン商品と思われてきた。

今でもその点に変わりはないだろう。

 

実際、私の事務所のパンフレットにもHPにも「節税のご提案いたします。」という文言は入っているし、現在のところ欠かすことはできない。

 

 

つづく