三つの基本コンセプトを考えてみました―「会社案内」何をアピールするのか―後編

会社案内・・何をアピールするのか頭を悩ませた私。

そこで私が考えたのが次の三つということになります。

 

それは、

「信頼でき役に立つと思ってもらえること」

「特徴がちゃんと伝わり共感できると感じてもらえること」

「面白そうな存在だと思ってもらえること」

の3点です。

順に説明します。

 

まずは、信頼に足ること、です。

会計事務所は、税務や会計といった法律或いはルールに従ったサ―ビスを提供している以上、それらに準拠した信頼のおける専門性を提供する必要があります。

少なくとも、ここの最低ラインで顧客の役に立てなければ、そもそも存在する意味がありません。これが「信頼でき役に立つと思ってもらえること」の意味です。

 

とはいえ、税務や会計の専門性を提供できる事務所は全国に五万とあります。

それだけでは、私の事務所を選ぶ理由には全くなりません。

やはり、どんな特徴を持っているのか、どんな得意分野があるのか、どこを頼りにすればいいのか、といった点がアピールされていなければ選ばれることにはならないでしょう。

これが「特徴がちゃんと伝わること」の意味になります。

 

さらに特徴には、上記のような具体的な特徴とか得意分野ということもありますが、もう一つ、その事務所の方針や方向性ということがあります。

その事務所の基本的な姿勢に共感できなければ依頼する気にはなれないでしょう。

これが「共感できると思ってもらえること」の意味になります。

上記の両者がそろって「特徴がちゃんと伝わり共感できると感じてもらえること」ということになるのではないでしょうか。

 

さて、専門性について信頼できるのか、ということや特徴や姿勢はどうなのか、といったところまでは、まあ誰もが考えるアピールポイントでしょう。

しかし、私はこれだけでは足りないのではと思っていました。

 

私はこれまで、業界や自分たちの存在が世間にどう映っているのか、と外に向かってときどき聞いてきました。

そうするとそれは予想通りというかまあそうだろうなあというか、真面目、固い、ちゃんとしているけれど融通が利かない、といったものが多かったのです。

 

そこで考えたのが「いや、我々って意外に面白い存在なんですよ。」というアピールです。

これは、2番目の「特徴がちゃんと伝わり共感できること」にも通じるのですが、

「そんなユニークな提案をしてくれるんだったら、なんだか面白そうだ。」

「お堅いだけかと思っていたけど、ちょっと話を聞いてみようかな。」

といった印象を持ってもらえればいいんだが、と考えたのです。

実際私の事務所は、そんな存在だと思っています。

 

正直申し上げて、普通税理士の話というのはそんなに面白いものではありません。

税務の話というのはどうしても堅くならざるを得ないからです。

 

しかし、税務の周辺には「経営」というさらに大きな課題が存在します。

税務と経営は、当然切っても切れない関係にあるのですが、税理士はどうしても税務の側に話を引っ張りたがります。

まあ自分の得意分野ですので、仕方のないことなのかも知れません。

しかし、多くの経営者は、経営について有益なコメントを聞きたいのではないでしょうか。

 

税理士がそっち(経営)よりに、自身の姿勢を持っていけばネタはいくらでもあるはずです。

多くのクライアントの多種多様な業種を観ているのですから、それは当たり前のことなのです。

 

ただ、税理士は、普通効率よく税務の仕事だけをこなしたいので、経営に踏み込んでまでいろいろな話しはませんし関わりたがりません。

私はこれをもったいないなあ、と思っていました。

 

そこで、私の事務所ではそこの範囲(経営)まで踏み込んで、よくお話を聞くようにと担当者に指導しています。

手に余るようなテーマについては、私に報告すれば私が対応するからと伝えているのです。

 

そうやって、様々な経営者から知り得たリアルな生情報をアレンジして(守秘義務がありますのでモロに伝えることは致しませんが)提案という形でお話すれば、経営上何かと参考になるミニ情報、まめ知識として歓迎されるのです。

ここまでやることを、私は「面白そうな存在だと思ってもらえること」と表現しました。

 

「信頼でき役に立つと思ってもらえること」「特徴がちゃんと伝わり共感できると感じてもらえること」「面白そうな存在だと思ってもらえること」の3つを基本コンセプトにアピールしているのが、私の事務所の「会社案内」です。

今後、お渡しできる機会などありましたら、是非そんな中身を観ていただければと思います。

 

まもなくご提供できると思いますので

しばらくお待ちください。