景気という「気」について考えるⅣ

「景気」云々などとたわごとを言っていたのでは、我が社の成長や発展など望むべくもない、ということなのである。

 

「景気」というものに対して五藤氏は次のようにも述べられている。

 

― 景気指標や景況感というのは、その大半は新聞やテレビ、雑誌…などのメディアによって耳にし、目にして、「そうなんだ…」と思っていることを知らなければなりません。

つまり、「景気がまだまだ悪い」と聞いて、妙に安心するという変な構図がそこにあるのです。

逆に、「景気がいい」という話を聞いて、気楽にビジネス展開などしたら、手痛いしっぺ返しを喰らうことになります。

景気がいいことと、小さい企業のビジネス展開とは、ほとんど関係がないからです。―

 

なるほど、景気が悪いと言ってもらうこと、そう認識することで、慰めてもらいたい、安心したい、という心理は、私がそう感じていただけではなく、よくある経営者のマインドなのだろう。

 

しかし、五藤氏が書かれているように、そんなことを判断基準にする危うさ馬鹿馬鹿しさは言わずもがなである。

景気と小さな企業の経営とはほとんど関係がない、と言い切っておられるのだ。

 

 

つづく