未来には3つの種類がある―ビジネスの未来予測は難しいのか?!?―Ⅲ
PCの普及によってワープロ専用機が駆逐される、という未来を想像することができなかった大手メーカー各社。
このコラムの筆者は、これはこれらの企業だけの問題ではなく、日本企業全体の課題であることを以下のように指摘しています。
―未来について「整理できていない」企業が殆どですね。
未来を考えるときには、「未来には3つの種類がある」ことを理解しなければなりません。
- 必ず来る未来
日本の人口減少(少子高齢)とか、過疎化とか、数十年単位で見て明らかに到来する未来は、沢山あります。
- 来るかもしれない未来
どこかの誰かが何かを発明したりして社会が大きく変わるとか、国同士の関係とか、不確実だけれども可能性のある未来です。
「未来予測」をする場合には、この辺の読みが必要になります。
- 自分で作る未来
自分(企業でもよい)が行動することで作る未来です。
日本企業に限らず、多くの企業が失敗してしまう「未来予測」は、2の部分ですね。
ここは本来、読もうとしてはいけない領域です。
誰にもわからないのです。
消費者の好みやトレンドなんて、読めませんし、だれがどんなことをするかなんてわかりっこないし、国際情勢なんて企業人が最も苦手とするところです。―
この筆者が書いているように、肝心なのは2ということはわかります。
しかし、これは非常に難しい。
この筆者も「不確実だけれども可能性のある未来、「未来予測」をする場合には、この辺の読みが必要になる。」と書きながら、一方で「ここは本来、読もうとしてはいけない領域です。誰にもわからないのです。」と書いています。
いったいどっちなのでしょう。
それでも多くの企業は、ある程度の「予測」を立てながら、新しいプロジェクトを組んだりしています。
こういったことを考えていった場合、企業の姿勢というのはどうあるべきなのでしょうか。
未来のことなんて誰にも読めない?!?
つづく