「道楽」がつく言葉―「着道楽」?楽しく、面白く生きるのが、私の人生の目標(by石津謙介)―Ⅰ
世の中には「食道楽」「着道楽」という言葉がある。
「道楽」がつく言葉にはいろいろあるのかも知れないが、代表的なものは上記の二つであろう。
「飲み道楽」とか「住み道楽」といった言葉はあまり聞かない。(そもそもそんな言葉はない。)
考えてみれば「飲み道楽」などという言葉を作るまでもなく、飲み歩く行為そのものが道楽に過ぎないから、そんな言葉はないのだろう。(体験者の私が言うのだから間違いない。)
また「住み道楽」というのは、金がかかりすぎて成立しない。
普通、家はせいぜい一生に一軒持てればいい方で、その一軒だって私みたいに、70過ぎまでローンを払わなくちゃならないとしたら、「道楽」なんていう余裕の言葉なんか使っていられないことになる。
さてその道楽の中で「着道楽」の方だが、「服」が好き、ファッションに興味が尽きないというのは、おそらく圧倒的に女性の方が多いのだろうと思っていた。
しかし、私の周辺を見ていると、どうもそうとばかりも言えないな、という気がしてきている。
まず、私のカミさんだが、最終学歴は「文化服装学院」ということで、ファッションにはある程度知識もあるし、理解も深い方だ。
裁縫などかなりの得意技で、娘や息子が子供の頃、お出かけ用の服を作ってやったりしていた。
今では孫の服なども縫ってやっているようである。
しかし、そのカミさんも、見ていてどうも「着道楽」という感じではない。
特にブランド物を欲しがったこともないので
「あなた、私がそっち(ブランド品)の志向でなくて良かったわね。」
と言われるくらいである。
まあ、それはその通りで、助かったといえば助かったのかも知れないな、と思っている。
娘が二人いるが、二人ともそういう志向(ブランド品)はなさそうだ。
その代わり、独身の頃、「モノよりコト」といわんばかりに、旅行やイベント参加、合コンといったアクティブな世界にはどっぷりと浸っていた。
それなりにお洒落はしているようだが、「着道楽」というほどではない。
ちなみに「ブランド志向」というのと、お洒落というのは厳密には違う、という気がする。
「ブランド志向」だけど、ちっともお洒落には見えない、お洒落とはいえない、という人も世の中には多い。
まあ、このテーマはまた別の機会に触れてみたい。
今年、初めて「UTO」というところに頼んで、
セーターをオーダーしてみました。
つづく