街は美人だらけ・・―マスク美人、マスクイケメンの現状―Ⅰ

いま日本ではほとんどの人がマスクをしている。

たまに街でマスクをしていない人など見かけると「おっ!」と気になってしまうくらいだ。

 

まあ、私は「マスク警察」を自認する気はないので、そんな人を見かけたからといって、「なんだこいつ!」と不快になるわけではない。

あくまでも「おっ!」と驚くくらいで済んでいる。

 

ただ、マスクに関して「おっ!」では済まない事態が私の中で進行しているのだ。

これは私にとってなかなか看過できないことなのである。

 

え!?いったいなんだ、というのだ!

・・・・それは、街を歩いていてやたら美人が増えたということである。

 

街ですれ違うスラリとした姿の良い女性など、そのほとんどが「おっ美人!」「おっ美人!」の連続である。

「お前はいい年をして、いつもそんなことを考えながら歩いているのか?!」

と、お叱りを受けそうだが、特に意識していなくても現実がそうなのだから仕方がない。

 

何故こんなことになったのだろう?!?、と考えてみた。

別に考えなくてもいいようなことなのだろうが、考えてみたのである。

 

先日こんなことがあった。

事務所に出入りしているある提携企業の男性担当者の若者がやってきた。

彼もご多分に漏れずマスクをしている。

 

ミーティングルームに通して、アクリル板の敷居越しに打ち合わせを始めた。

そこでよく見てみると、こいつなかなかのイケメンである。

 

眉目秀麗という言葉は、実は男性専用のホメ言葉であり、女性には使わないのが原則である、とついこのあいだ学習したばかりだったが、こいつはまさにそれに当てはまる。

とはいえ、女性の担当者が超絶美人だった場合とかとは違い、別にドキドキすることもなく打ち合わせは進んだ。

 

すると、しばらくして事務所のパートさんがお茶を運んできた。

そのお茶は脇においてそのまま打ち合わせは進んだが、やがて、一段落して口も乾いたので、私はお茶を一口飲むことにしたのである。

 

もちろん、目の前の彼にも飲むよう勧めた。

彼の方はプレゼンする側だったので、しばらくは話に夢中になっており、お茶を口にする余裕もなさそうだったが、やがて私に勧められるままに茶碗に手を伸ばしたのである。

 

       うちのお孫ちゃん(左)も美人になるかも知れないけど・・今は、ただ可愛い。

つづく