まだ誰も唱えていない「アウトプットに20%説」―人生における現代的な力量の配分とは・・―Ⅴ(おしまい)
さて、目指すべき年収の10%を自己投資に回すべき、という「自己投資10%説」に倣って、経営者が自らの仕事に注ぐ全エネルギーの20%を「情報発信(アウトプット)」につぎ込んではどうかという「アウトプットに20%説」を提案する私。
やや曖昧に聞こえるかも知れませんが、経営者にはぜひ一考してもらいたい提言なのです。
もちろん「アウトプットに20%説」など、まだ誰も唱えてはいませんし、そんな流れもまだできていないでしょう。
しかしこれは、私は現代ビジネスにおいて極めて有効な切り口の一つと考えます。
私がこれまで述べてきましたように、「情報発信(アウトプット)」の手段は、実に様々な形で増えてきています。
この恵まれた現代のビジネス環境を利用しない手はありません。
経営者は、是非、仕事に注ぐエネルギーの20%を「情報発信(アウトプット)」に向けてみてください。
そうすれば、事業の経営環境が大きく良い方向へと変わることは間違いありません。
ところで、この自己投資についての提言は、もちろん、主としていっぱしのビジネスパーソンとして成長するには・・・ということを前提としているのだろう、と私は思います。
つまり、この提言によってプライベートな面まで含めた総合的に立派な人間になる、ということを言っているわけではない、と私は解釈しているのです。
仕事の充実度が人生にプラスに働くことは、ほぼその通りだとしても、限界があるということは頭に入れておかなくてはなりません。
つまり、ここにいう「自己投資」とは、ビジネス上の成功者になるためには・・という、やや限定的な解釈が必要なのです。
「自己投資」に関しては、いろいろな考え方があるだろうと思います。
もっと自分の趣味やプライベート上の好きなことに使いたい、という人もいるかも知れません。
それはその人の人生ですから、自分なりに解釈すればいいのでしょう。
そんな中で、目指すべき年収の10%を自己投資に回すべき、というのはあくまでも一つの考え方ということを最後に付け加えたいと思います。
日はまた昇る
おしまい