想定をかなり上回る価格!!―コート、コート、コート・・・続き―Ⅵ

何の目的もなしにふらりと立ち寄った、ポロ・ラルフローレン表参道店。

ところがそこで、長年探し続けていてもなかなか見つからなかったタイプのダッフルコートに出会ってしまった私。

それは、色もデザインもディティールもドンピシャな一品であった。

 

袖を通してみようと思い、売り場の店員を目で探す。

すると、若い男性の店員と目が合った。

コートに手をかけ乍ら、目配せをすると、彼はすぐにこちらにやってきた。

 

ちなみに、ポロ・ラルフローレン表参道店の男性店員は、全員身長がデカい。

おそらく、リクルートの時点で、身長何センチ以上といった規定のもとにセレクトしているのであろう。

 

そうやって、自社製品を着せて、見栄えのいいスタッフを揃えているのだろう、と思った。

私を担当した若い店員もそんな一人だったのである。

 

「これを羽織ってみたいのだけれど・・・」

彼は

「承知いたしました。えーと、お客様のサイズは・・・・・」

コートを手にしながら、私に問いかける。

「日本のブランドだとLサイズだけど、外国のものだとMでもいいかも知れない。」

と、答えながら見てみると、手にしたコートはMサイズであった。

 

彼は

「羽織ってみられますか。」

と、コートを受け取り、私の後ろから着せ掛けてくれた。

羽織ってみると、サイズはそのMでぴったりであった。

ただ、外国仕様なのか、手の長さが若干長すぎるようだ。

 

「身ごろはピッタリでございます。袖はやや長いかも知れませんが、補正はできます。」

と、彼も袖の長さには気がついたようである。

「お値段的にも結構いいものでございますので、無料で補正いたしますが・・・」

 

そうなのである。

私もサイズを見るときに価格をチラッと見たのだが、想定をかなり上回る金額であったのだ。

 

この手のコートの価格はだいたい頭に入っている。

国産ものでいくらくらい、外国ブランドでいくらくらい、素材によっていくらくらい・・と、計算はしていたのだが、目の前のラルフローレンブランドのものはそれをかなり上回る値段がついていた。

 

            これはセーター売り場。整然としておりますな。

つづく