原因は私の性格・・・―我がままと孤独は一対であり、それは必ず禍となって返ってくる―Ⅰ

新聞の人生相談欄を読んでこのブログのネタにするということは、今まで結構な回数やってきたが、その中でも、私がほとんど自動的に反応するタイプの相談あることに気がついた。

それは、年配の男性からの相談で、

「自分の我がままのために、家族(特に奥さん)とうまくいかなくなった。」

といった内容のもののときである。

 

何のことはない。

年齢といい、性別といい、自分に重なっているので他人事とは思えない、という事情があるからにほかならない。

 

今回のタイトルは「妻から離婚を切り出され」というものであった。

今まで取り上げてきた典型的な、我がまま亭主、頑固な父親という奴かな、と思ったら、案の定そういった内容の相談だったのである。

 

相談は次のように始まっていた。

―70代の男性。妻から離婚を切り出されています。

原因は私の性格のようです。確かに結構自分本位なところがあります。

結婚当初、何でもないことで妻に暴力を振るい、実家に帰られたので、暴力を振るわないと誓約書を書いてもどって来てもらったことがありました。努力してよい家庭を築くという思いがなく、妻の気持ちを察することができないため、ちょっとしたことでけんかになることも多かったです。―

 

いつもそうなのだが、こういう相談を読んでいると、ある程度年配の相談者のせいか、自分のどこが悪かったのかは、これまでの人生を振り返って、だいたい冷静に見ているようで、そこの自己分析は済んでいることが多い。

 

ただ不思議なのは、そんなことはここまで年を重ねなくても、途中で分かっただろうに・・・ということなのだ。

今になって、振り返って気づいたことを、わりと淡々と語っているが、

「それじゃあ遅すぎるよなぁ~」

というのが私の感想なのである。

 

この人の場合、DV(家庭内暴力)まで振るっているので、普通の我がままよりは少し罪が重い。

ここまででも充分に、離婚を切り出されるだけの理由はそろっているようだが、相談の後半にはさらなる離婚の理由と思われる内容が語られている。

 

            こんな感じができなかったのですね。

つづく