未来志向で仕事に向き合っていれば、やるべきことはいくらでもある―危機的状況下においても維持すべき姿勢や考え方とは―Ⅱ(おしまい)
新型コロナウイルス禍において、経済が激しく停滞したにもかかわらず、むしろいろいろとやることが増えて、忙しくなった、というのが私の事務所の近況でした。
それは、やるべきことにすぐに着手したのと、前々からその準備を整えていたからそうなった、といえるのではないでしょうか。
今回の混乱の中で気づいたことがあります。
それは、常に未来志向で仕事に向き合っていれば、今回のような経済が大きく傾くような状況になっても、やるべきことはいくらでもある、ということです。
普段、目の前のルーチンワークのみに100%のエネルギーをつぎこんで、いっぱいいっぱいで動いていれば、今回のように世の中に不測の事態が起きたときには、その負の振れ幅に応じて事業業績は落ち込むことになります。
しかし、余力を持って未来志向で仕事に当たっていれば、今回のような世間が大きく負の事態に陥ることになったとしても、我が社はまだマイナスを示すところまで行かないで済むのです。
おわかりでしょうか。
つまり、目指していた領域に到達できていなかったとしても、未来志向で取り組んでいた分、余白があります。
したがって、多少なりとも世間の影響を受けて業績が下がったとしても、まだプラスの状態で乗り切ることができるわけです。
私の事務所の場合、もともと未来志向の方針で動いていたので、やるべきことややろうとしていたことはいくらでもありました。
そのため、今回のように、周りの経済活動が著しく減速したとしてもなんとか動きつづくことができたのです。
というような事情があって、私の事務所は結局、この新型コロナウイルス禍においても、マイナスにはならなくて済みました。
というより、仕事を減らすことはなかったので若干のプラスを計上することができたのです。
今回のような、社会や経済が停滞或いはマイナスになるような特殊な状況のときは、却って普段できなかったような課題にチャレンジすることができます。
それは、すぐに業績につながらなくても、やがてプラスを呼ぶ要因にもなるのです。
この新型コロナウイルス禍をきっかけに、日本の経済システムやビジネスのあり方が大きく変わると思います。
その変化にうまく乗れるか否かは、普段、どれだけ未来志向で仕事に向き合っていたかが大きく影響するのではないでしょうか。
今後も世界はどんな大きな変化に見舞われるかわかりません。
どんな事態になっても常に未来志向で業務にあたっていれば、タフに乗り切ることができるのではないでしょうか。
女性の方が対応能力は高かったりします。
おしまい