地方再生について考えるⅥ
さて、こういった事態を防ぐにはどうすればいいのか。
まず、
「地域振興、地域の活性化といった課題は、そこに住む地域の人間の自己責任でしか解決できないのだ。」
と強く自覚することである。
「誰かが考えてくれる、誰かが金を出してくれる、誰かが実行してくれる」と依存しているうちは永久に解決の日などこない。
そもそも、現在のように地域が疲弊し、解決しなければならない課題が山積しているというのに、冒頭で引用した
「政府の基本計画である『まち・ひと・しごと総合戦略』」
のような中央発信の指導がなければ動かないというのではあまりにも情けない。
もともと、今地方が置かれている状況からすれば、こういう課題に関しては日頃から懸命に取り組んでいるべきである。
そこへたまたま補助金の話が飛び込んできたならば
「ちょうどよかった。そういう資金があるのなら喜んで使わせてもらおう。」
というのが本筋であろう。
しかし、今回の記事を読んでみてもそういうことにはなっていない。
地域自主発信のグランドデザインなど何もないまま、他者であるコンサルタントを使った補助金消化に終わっているのだ。