未来に向かった専用のコンサルティングが必要―社長が二足の草鞋(わらじ)を履く理由―Ⅱ
コンサルティングビジネスと税務会計の分野とのギャップがあまりにも激しかったので、結果的に二足の草鞋を履くような形になった私。
つまり、私の場合、税理士などの会計人や専門コンサルタントと違って、過去に依拠した会計という仕事と、未来に軸足を置いたコンサルティングという仕事の両方を手掛けることにしたのです。
そうすると
「どっちも中途半端になってしまうんじゃないの?」
といった意地悪な声も聞こえてきそうです。
「どっちか得意分野に絞るべきじゃないの?」と・・・・
これに対する私の答えは
「いや、むしろ両方手掛けることが重要であり、当たり前なのです。」
ということになります。
というのは、税務会計顧問として担当してきた数百件のクライアントというのは、私にとって巨大なデータベースとも言えるからです。
実は、地方の中小企業、という対象を長年担当しウォッチングしてきたことで、知り得た独自の貴重な情報というものがあります。
それらの情報には様々なものがありますが、中でも強く感じるのは多くの企業が、未来に対して必要な学習、研究、投資をあまりやっていない、という事実です。
こういった現状を見るにつけて、普段からいろいろとアドバイスし、やるべきことなどもお勧めしているのですが、ほとんどのお客さんがなかなか動こうとしません。
未来に対して必要なアクションを起こさなければ、何も変わらないのはわかっているにもかかわらずです。
こうやって、いろいろなケースに当たることで知り得た地方における中小企業の傾向というものは、私の中に一つのデータベースとして蓄積されています。
そこで、こういった状況を打破するためには、未来に向かった専用のコンサルティングが必要である、と決断したわけです。
つづく