働く人の尊厳を大切にし、地方再生にも取り組むーブルネロクチネリに見る働き方改革に関する一つの考え方ーⅠ

「ブルネロ・クチネリ」というイタリアのファッションブランドがある。

カシミアなどの高級素材を使った製品を製造しており、高額なものが多いイタリアブランドの中でも飛びっきり高い。

 

 

ただ、色やデザインはベーシックなものを主としており、落ち着いた大人の高級感がある。

私も以前から知っていたし、その佇まいなどはなかなかいいな、とは思っていたが、前述のようにあまりのも高額なので、さすがに1枚も所有はしていない。

 

その「ブルネロ・クチネリ」について、先日、読売新聞で詳しく紹介されていたので取り上げてみたい。

その特集記事のタイトルには「社員の尊厳 経営の軸」と、何やら仰々しい文字が並ぶ。サブタイトルには「アマゾンCEOら訪問続々」とある。

年商700億円ほどのファッション企業だが、世界の注目を集めているらしい。

 

その「ブルネロ・クチネリ」に関して、記事の冒頭では次のように紹介していた。

―イタリア中部ウンブリア州のファッション企業が注目を集めている。

高級なカシミヤ製品などで知られる「ブルネロ・クチネリ」で、働く人の尊厳を大切にし、地方再生にも取り組んでいる。―

 

ここで気になるのは「地方再生」という言葉である。

高級ファッションブランドが地方に会社を構えて、世界中で支持されるような製品を送り出せるものだろうか・・・と、少し不思議な気分になる。

 

ルイヴィトンやシャネル、グッチといった、もともと名前の通ったファッションブランドが、縫製工場として田舎を使うという図式は、何となく頭に浮かぶ。

しかしながら、村がまるごと一つの高級ファッション企業とイコールというのは、これまであまり聞いたことがなかった。

 

 これは、全くブルネロクチネリではありませんが、こんな色合いのものが多いです。すみませんm(__)m

つづく