「経営計画」も「ストーリー」も最終的には未来に向かう―顧客を魅了する会社の物語を考える―Ⅴ(おしまい)
・経営計画との違い
この「違い」には、意外な感じを受けられる方が多いかも知れません。
これまで述べてきた「社史」「広告宣伝」「パンフレット」などはその違いについて説明したとしても、それほど違和感はなかったと思います。
しかしここで「何で『経営計画』なんだ!?」と、思われるかも知れません。
ここで登場した訳は、「経営計画」も「ストーリー」も最終的には未来に向かうものだからです。
当然「ストーリー」は過去にあった事実を語るものではありますが、その終わりは必ず未来へ向かうものでなければならないのです。
ここが、「社史」や「広告宣伝」と大きく違う点でもあるのです。
「ストーリー」というのは企業が目指すビジョンや希望に満ちた未来というものと繋がっていなければ魅力がありません。
そこに「ストーリー」の持つ本来の価値があると言っていいくらいです。
言うまでもなく「経営計画」は未来を映すものです。
「こうありたい。」という姿を見せてくれます。
しかし、その表現は主に数字を主体としており、ある意味無味乾燥なもので、何といっても外部の人間には大して興味もないでしょう。
したがって「未来を語る」と言っても「ストーリー」とは異質なものなのです。
「ストーリー」については、まだまだ語ることはできますが、今回は他のアイテムとの比較において理解を深めてもらいたいと思い、こういった書き方にしてみました。
とはいえ、ご自分の事業から「ストーリー」を切り出すには、まだまだ戸惑いやわからない点が多いことでしょう。
その切り出し方から発信の仕方に至るまで、サポートすることも私の役目ですので、是非この楽しい試みを一緒にチャレンジしてみませんか。
おしまい