柔軟に取り入れたい新しい技術―和魂洋才をアレンジする―Ⅱ

「古魂新才」・・昔からの古い精神を大切にしつつ、新しい知識や技術も重んじ、両者を調和発展させていくという意味・・この考え方や切り口を現代のビジネスシーンに取り入れてみてはどうか・・・

 

というのは、経営者の中には、新しい知識、技術などをどうしても受け入れきれない、という方が結構多いからです。

特にPC(パソコン)を駆使したデータ処理やインターネット利用といったデジタル系の技術についてはアレルギー反応を示す年配経営者はまだ多く存在します。

 

アナログ世代の彼らにはどうしても馴染めない世界観がデジタルの世界にはあるようなのです。

世界観が違うのですから、そのことそのものを飲み込めばいいと思うのですが、なかなかそうはいかないのがこの世代です。

 

こういった方々に対して今さら、自ら表計算ソフトをどんどん駆使しなさい、とかインターネットでバンバン決済しなさい、とお勧めしたところで難しいことは事実です。

プライドが高いので、勧め方を下手に間違うと、益々かたくなにならないとも限りません。

 

とはいえ、いくらこういった新しい世界観、技術などにダメだしをしていても、これらの武器なしに現代のビジネスシーンを戦えるはずもありません。

どうしたらいいのでしょう・・・

 

このような経営者が、どんなにデジタル的な世界観に強くないといっても、彼らにはアナログの世界の実戦で培ってきたキャリアがあります。

修羅場をくぐってきた胆力も備わっています。

 

これらのキャリアは大きな財産であり、武器でもあります。

これを活かしていかない手はありません。

 

そう考えたときに、先ほどの「古魂新才」という言葉が浮んできます。

従来の企業家精神、胆力を備えながら、新しい技術や知識も柔軟に受け入れていく、ということになります。

 

 

つづく