家電メーカーの分析により日本企業の問題点を洗い出す―その原因と解決策―Ⅳ

さて次の指摘は

・経営陣に問題があった

というタイトルになっています。

 

論点は次のようなものです。

― 問題は経営力です。日本企業は強い現場を持っているので、まともに経営すれば、ちゃんと利益が出るのです。(中略)

やはり、現場の上にいる経営陣に問題があったのです。(鴻海精密工業に買収されたシャープが黒字化したことで)それが証明されました。

シャープは、百戦錬磨の経営者が来ただけでがらっと変わったのですから。―

 

確かに、シャープの事例を見ていると、経営陣で如何様にも変わるということに気付かされます。

 

これを見ていると、かつて日産自動車がカルロス・ゴーン氏をCEOに向かえた時のことを思い出します。

当時、

「天下の日産が何故外国人のトップを?」

と不思議に思ったものでしたが、その後のゴーン氏の手腕を見ていて

「ああ、こんなことは日本人の経営者にはできなかっただろうな。」

と納得しました。

セクショナリズムの大企業病に陥っていた日産には、日本人のトップではもはや立て直しは不可能だったのだろう、と今にして思えば理解できるところです。

 

日産自動車はトップのすげ替えだけで危機を乗り切りましたが、電機メーカーは、企業そのもの売却という手段でしか復活は難しいのでしょうか。

だとすれば、あまりにも残念でもったいない話です。

 

それに関して長内教授は次のように指摘されています。

― 日本企業が儲けられるチャンスは、どんなところにもあります。

戦略の基本ができていないだけで、そんなに難しいことではない。―

 

 

つづく