軽井沢別荘滞在記―旧交を温めた2日間―Ⅶ

地元スーパーが多店舗展開する中の一つであるSCは人口2万人足らずの軽井沢にしてはかなり大型であった。

駐車場も広かったが、既にかなり車で埋まっており、昼間にもかかわらず出入りしている人の数も多い。

 

中年男4人(いや、既に「老年」か・・)が中で買い出しにかかる。

買い物の中心になるのは、やはり今夜の酒の肴である。

それぞれ食べたいものを買い込んでいたら、結構いっぱいになった。

 

私はKが勧める地元産のジャムやドレッシングを買ってみた。

さすが日本を代表する観光地軽井沢らしく、地元オリジナルの商品も多い。

軽井沢は同じ観光地と言っても避暑地としての歴史があるので、土産物的ではない地域に密着した産品も他の地域に比べて多いのである。

 

いろいろと買い込んだ我々は、再びKの別荘へと向かう。

こういったリゾートライフに人一倍興味のあるOは、別荘に着くとその内外あれこれ熱心に写真を撮りまくっていた。

         木漏れ日を浴びながら広いテラスでくつろぐF

 

昨日、私とMにしたのと同じようにKがOとFに施設使い方など説明する間、私はマッサージ機でくつろがせてもらった。

今回はパソコンも東京に置いてきたので、社会的かかわりが一切絶たれている。

心と身体がだんだん弛緩していくのがわかる。

 

夕食の支度にKがかかっている間にまた風呂に入る。

Kにはなんだか申し訳ないような気がして、軽く浴びてくるよ、と言ったものの、あまりに居心地がいいのでつい長風呂になってしまうのだ。

Oご推薦の「十和田石」も、極めていい雰囲気を醸し出している。

 

我々来客もほんの少しだけ準備を手伝って、夜の大宴会が始まった。

とにかく、このまんまどこにも帰らなくていい、というのは極めて気が楽である。

時間も空間もすべてここにいるメンバーの自由なのだ。

昨夜と同様に大いに飲み語り、夜が更けた、と思っていたら、まだ9時にもなっていなかった。

 

つづく