普段からどれだけ「販売促進」について考えているのか―極めて重要な要素である「隠れ企業資産」―Ⅱ

値下げは愚策である・・・・・しかし、これに大してこんな意見があるかも知れません。

「そうは言うけど、値下げをすれば最も早く結果は出るじゃないか。他に有効な手を思いつかないときは、これもやむを得ないんじゃないか。」

と。

 

なるほど・・しかし、このご意見には大事なポイントがあります。

「他に有効な手を思いつかなければ・・・」というところです。

 

販売不振に対して有効な対策を考える・・・・もちろんこれはやらなければならないことですし、大事な経営上の判断でもあります。

しかしながら、いつもいつも販売不振の度に、まるで泥縄式に何か考えるのでしょうか?

右往左往するのでしょうか?

これでは遅い!と言わざるを得ません。

 

つまり、経営者たるもの、販売促進については常に頭に置いて考えておくものなのです。

普段考えていないから、いざというときに「値下げ」しか思いつかないのです。

 

販売促進策というのは普段から考えていたとしても、そのすべてに手が打てるわけではありません。

いつもは優先順位をつけて、できることから手をつけているはずです。

 

しかし、販売不振に陥ったときはその順位を入れ替えることも必要です。

多少予算をかけてでも、普段手をつけていなかった思い切った手を打つこともあり、なのではないでしょうか。

普段からこんな準備ができていれば、いざというときに「値下げ」という情けない方向に舵を切らないで済むのです。

 

つづく