「知らせること」の本質的な意味について考えてみる ―エリアの広がりを想定する―Ⅲ

それでは、これまでの地縁血縁社会を脱皮して、経営者のアウトプットを届けたい「もっと広い世界」というのは、どういう範囲のどういう世界が想定されるのでしょうか。

 

私が具体的にお勧めしているのは、地方メディア(地域FMやローカル紙)をそのアウトプットの媒体として利用してはどうか、というご提案なので、その媒体によって範囲が規定されることになります。

地方メディアでの情報発信が可能となれば(つまり出演や出稿ができれば)その電波の届く範囲、ペーパーの配布されている範囲などがその想定エリアとなる訳です。

 

ローカルなエリア設定とはいえ、現在の商圏よりははるかに広くカバーされることになるはずです。

こういった旧来のメディアを利用するのであれば、そのメディアの届くエリアが、アウトプットが影響を及ぼす範囲として想定することができます。

 

またこれらの媒体による設定エリアは、地域を大きく逸脱するものではありません。

つまり、地縁血縁のやや延長線上にある、という点では感覚的にも掴みやすい範囲になるのではないでしょうか。

 

地縁血縁社会はその世界が「狭い」というだけでなく、「濃い」というのがその大きな特徴です。

上記設定エリアはその「濃さ」が極端に薄まることも避けられるという点で優れた手法と言えるのではないでしょうか。

 

 

つづく