すべてはシーズ(種)から始まるⅢ(おしまい)

今回の案件は、関与打ち切りによってこれまでの顧問報酬を失ったというばかりでは終わらない。

これまで提供していなかった財務上のアドバイスなどのサービスを加えることによって得られたはずの、将来的な報酬まで失ってしまったのである。

 

これは、所謂(いわゆる)「機会損失」という奴である。

仕事をやっていてこういうことが一番悔しい。

 

様々なシーズを現場から見つけてくるのは担当者の仕事である。

これが初動の第一歩になる。

 

それを見逃すことなく気が付き、拾い上げるのは経営者の仕事だ。

これが二歩目となる。

 

そして、そのシーズを育てるべく、再び担当者に返し、ビジネスとして成立するための道筋をつけさせる。

これが三歩目で、ここも経営者の裁量である。

 

私の仕事の場合、ここは担当者だけでなく、チーム編成を促すこともある。

そうやって、お客さんの要望に応え、問題解決まで近づけていくのである。

 

初動の際の、シーズを持ち帰る担当者、それを受けて的確に手を打つ私、どっちにしても仕事に対する感性センスが必要になる。

また、上下の風通しもスムーズでなければならない。

今回そこがうまく機能しなくて悔しい結果となった。

 

今年は、この最初の小さな小さな種(シーズ)にもっと敏感に気が付くようになりたいと思う。

 

 

おしまい