私が考える地方企業が取り組むべき販売促進戦略Ⅰ
一般の企業では、自らの事業や商品について「販売促進活動」を行なうのは当り前の世界である。
しかしながら、中小企業、特に地方の中小企業においてはこの点が極めて手薄なのだ。
それはこれまで、特に広告宣伝や販売促進を行なわなくても、売り手主導で売れていた時代が長かったからである。
とはいえ、物が思うように売れなくなってからも、もう相当経っている。
にもかかわらず、何故、地方においては販売促進活動がこんなにも不調だったのだろうか。
というよりも、ほとんど手付かずなのだろうか。
その原因として様々な理由が挙げられるが、大きな原因の一つに学習の機会がなかった点が指摘できるだろう。
つまりそれは、これまでいいお手本がなかったからであろう、と考えられるのだ。
普通、後継者は先代の背中を見て商売を学ぶ。
親がやって来たようにやっていれば間違いない、と教えてこられたからである。
また、親の方も自分がやって来たそのやり方以外に教える術(すべ)がない。
ともかく、親の代はそれで成功しているので、間違ったことを教えているとはこれっぽちも考えていない。
そう、そのやり方がかつて間違っていたわけではない、という点が厄介なのである。
つづく