負け犬とはⅡ(おしまい)

「ミッドナイトガイズ」は、昔ワルだったじいさんたちが再び集合して大暴れするという映画である。

 

近年、爺さんたちが活躍する映画が面白い。

上記の2本にしろ、邦画の「竜三と七人の子分たち」にしろ、不良でとんでもない爺さんたちのオンパレードである。

 

考えてみれば、元不良の爺さんなんてなかなか面白い存在なはずだ。

若い頃、散々やんちゃをやって年輪を重ねてきたということは、いろんな引き出しをいっぱいもっているに違いないからである。

 

人間というのは、年をとるほどに分別臭く保守的で頑固になっていくから付き合いにくくなるのだ。

元不良はいい方に転べば、そのあたりがうまく中和され、人間的にもこなれていくのかも知れない。

 

冒頭の幼い孫やまだ気持ちのストレートな若者などとは、厚みのある人生経験を持ちつつ、本音で話ができる貴重な存在かも知れないのである。

そういえば、なかなか本音を言わなくなる、というのも「大人」の際立った特徴と言えよう。

 

「負け犬というのはな、負けることを恐れて何も挑戦しない奴のことを言うんだ。」・・・元不良爺さんが、孫に諭すこの言葉は心にしみる。

幾つになっても挑戦(チャレンジ)だな。

 

 

 

おしまい