広告でも広報でもない第3の広告戦略14

ここで考えてみたいのは、こちらから広告宣伝費を負担して行なう通常の広告契約ではなく、また単発のパブリシティーでもない、番組やコラム記事などで継続的に取り上げてもらうという手法です。

 

マスメディアは、特に地方の場合それぞれの番組なり記事を充実したものにするために常に使えそうなネタや発信者を探しています。

その際、出演や執筆に全国区の名前の知れた高名な知識人、文化人やタレントに頼むには費用がかかりすぎるため、地域においてそれに相応しい人材を探している訳です。

 

そこで、この地域の番組やコラム記事などを埋めるために、こちらからネタを提供するのです。

と言ってもここで考えたいのは、番組や記事で1回だけ取り上げてもらうのではなく、レギュラーとしての立場を確保することです。

 

通常、これらの番組や記事に取り上げられることが決まった場合、1年とか半年とか3か月とかの期間を区切って契約しますが、その間は継続して露出することが確定します。

この点が、1回だけ、しかも取材を受ける側の立場で登場するパブリシティーとは決定的に違うところなのです。

 

この手法は前述のように、取材の「受け手」としての情報発信ではなく、自らが提供者となる点がパブリシティーとは大きく異なるのです。

しかもそれを複数回継続的に行なうという点で全く別の性格を有してきます。 

 

 

 

つづく