料理は炎が収まってから・・―「ワイルドネス クッキング」に挑戦!・・しようかと思って―Ⅳ(おしまい)
毎回、野趣あふれる野外料理を作るプロセスを提供する番組「ワイルドネスクッキング」にすっかり取り込まれてしまった私。
屋外でこさえる料理とはどんなものか試してみたくなり、庭にかまどを作ることにしたのである。
ホームセンターで探し当てた耐火煉瓦をなんとか家に運び込み、庭先にようやくかまどらしきものを作ることができた。
さてここで、ちゃんとした料理を作るところまで行き着くのだろうか。
足腰や腕が痛くなるまでセッティングに苦労した末、設備は整った。
あとは、このかまどでうまく火が燃やせるか否かである。
ガスや電気に慣れきった現代人には、火を燃やす機会などめったにない。
さて、火を焚くには薪が必要になる。
レンガを買った同じホームセンターには薪も売られていた。
しかし、これが意外に高いのである。
10本前後が束ねてあって、値段も2種類あった。
高い方が確か「樫木(かしのき)」と書いてあったということは、この木は燃え方がきっといいのだろう。
とりあえず、その2種類の薪は買うことにする。
また、別のホームセンターで、余った建材を薪用に束にしたものを見つけたが、これはわりと安くで売られていたのでそれも購入した。
これらを持ち帰り、とりあえず火をつけてみることにする。
火をつけること自体は、昔から慣れていたためかそれほど難しくはなかった。
ただ、安くで買った建材の端材は大きさや木の種類がまちまちで、特に大きなものはなかなかちゃんと燃えてくれない。
あれこれ位置を変えたりしながら、しっかりと燃やし切るのに結構苦労した。
火勢が強いときは、まだ調理はできませぬ。
薪を燃やすと、燃え始めの炎は大量の煤(すす)を出す。
このときは、鍋やフライパンを火の上にかけてはいけない。
真っ黒にすすけてしまうからだ。
最初それで失敗して、白いホーロー鍋の底を真っ黒に汚してしまった。
調理するとすれば、少し火勢が収まってからにしなければならない、ということがわかった。(確かに、アゼルバイジャンの親父もそうしていたっけ・・)
まあ、これも学習である。
とりあえず、火をつけてみて炎を楽しむことはしてみた。
まだ、本格的な料理には手を付けていない。
料理がうまくいったら(うまくいかなくても)、またこのブログで改めてご報告いたしますので、楽しみに待っていてください。
夕暮れ時に炎を楽しむ。
おしまい