本を読むことについてⅡ

あとで、この講師に教えてもらったのであるが、何か新しいアイディアをひねり出さなければならないときは、このやり方が1番いいのだそうである。

紙に罫線や方眼があってもいけない。

何もない真っ白な紙の上に書いていくことが広がりのあるアイディアが湧いてくる最もいい方法と教えてもらった。

 

まあこのことは実際経験させてもらったので「なるほどな。」と納得した。

すると、すぐそのあとでこのことを裏付けるような書籍の記述に遭遇したのでご紹介してみたい。

それは経営コンサルタントである牟田學氏の著書「社長のいき方」の中にあった。

 

独自性こそ繁栄の原点、というタイトルのページで牟田氏は次のように書いておられる。

 

― 金子信一さんは今から三十年も前に『鬼の販売部隊』というベストセラーを書いた人である。(中略)

ちょうど『社長業』という本を書くにあたって尋ねてみたら、こんなふうなことをアドバイスしてくれた。

「これを書く時に、自分は三年間、一冊の本も読まなかったと言う。

つまり、勉強しなかったから、ユニークで良い本が書けたと教えてくれた人である。

この言葉によって、世界でも稀有な受注事業と見込事業の本が書けた。―

 

 

 

つづく