60を大きく過ぎて、自炊に挑戦―私が料理をいとわない理由、創意工夫が面白い?!?―Ⅰ
カミさんが、東京に住む娘たちの育児支援のために家を離れたため、独り暮らしをするようになって、もう2年近くなる。
世間でいうところの別居状態なのだろうが、私自身はあまり気にしていない。
東京は働き盛りの頃、20何年暮らした場所であり、ふるさと以外で今でも一番土地勘のある街である。
なので、いつでもこっちから出かけていけばいいや、と思っていたし、実際そうしているのだ。
幸い、小さなマンションも確保しているので、いつ行っても寝泊りくらいはできるのである。
とはいえ、この2年間はコロナ禍がなかなかおさまらず、思うように行き来ができなかった。
長引く独り暮らしで、気を遣わなくてはならないのはなんといっても健康である。
身体が元気でなければ何事も始まらない。
というわけで、「食べること」に関しては大いに気を配ることにしている。
おそらく、男の一人暮らしの中で、一番疎かになりがちなのは、この「食うこと」ではないだろうか。
掃除や洗濯は、ある程度マイペースでこなすことはできる。
溜まったら洗う、汚れたら掃除するでもかまわないといえばかまわないのだ。(現実、そうもいっていられないのだが・・)
しかし、「食うこと」はそうはいかない。
一応、3度3度食わないことには、生きていくことがままならなくなる。
一日、一食でも二食でもいいや、という人もいるかも知れないが、私は三食食わなければ力が出ない方なので、きっちり三食食べている。
さてそうなると、どうやって食事を準備するかという話が浮上してくる。
独りになって最初のうちは、外食やコンビニ弁当に頼っていた。
しかし、こういう食事はすぐに飽きてくるし、なんだか身体にもよろしくなさそうである。
そんな食生活(外食やコンビニ弁当)をしばらく続けていると、それがひしひしと実感されるようになってくる。
というわけで、とにかく自炊することにしたのである。
60を大きく過ぎてから、日々の料理に挑戦することになったのだ。
ときには豪華なお弁当も・・
つづく