センスを磨くためにまずはアートとファッション―「仕事ができる」とはどういうことか?を読んで―Ⅹ(おしまい)

私の友人の同窓生で、東大医学部というブランドだけで女性にモテたいと願った一人の男性。

いわゆる「センス」という領域からは、ほど遠かった彼はその後どうなったでしょうか。

希望通り、女性にモテるというポジションを獲得することはできたでしょうか。

まあ、それは難しかっただろうな、とは推測しますが、それなりに社会に貢献してくれていればいいな、と思うだけです。

 

ただ、あとで知ったことですが、東大の医学部というのは、医者になりたいから、というよりも、自分の学力が頂点を極めているのか否かを試したくて、受験する学生が多いという事実です。

むしろ、そっちの受験生の方が多いのかも知れません。

これは、あの頃だけでなく、今も続いている傾向なのではないでしょうか。

 

自分の息子たちを全員東大医学部に入れたという母親が、カリスマ教育者のようにもてはやされていますが、あの息子たちはみんな本当に医者になりたかったのだろうか、と考えることがあります。

おそらく、上記のように、頂点を極めて見せる的な意味合いの方が強かったのかも知れないな、と思ったりします。

 

まあ、その際立った学力を世のため人のために、大いに使ってくれればいいだけの話です。

ただ、医者というのは、ある種の使命感や適性というものが必要な職業と思いますので、そこのところが欠けていなければいいのですが・・・

 

さて、話がすっかり逸れてしまいました。

そもそもこのブログのメインタイトルは―「仕事ができる」とはどういうことか?を読んで―というものでした。(これに毎日違うサブタイトルがつくわけですが・・)

 

その「仕事ができる」という意味合いを掴むための格好のモデルサンプルが「モテる」には?という命題でした。

このモテたいという極めて本能に近い衝動を埋め合わせるために必要な要素が「センス」であり、それが「仕事がデキる」につながる、というのですから、何とも皮肉な話です。

 

とにかくここでは「モテるにはセンスだ!」という原理を学習したわけですが、その「センス」とやらが、今回のお二人がおっしゃっているように、なんともつかみがたいモノだったことになります。

ただその中で、かなり具体的な手法としてこれかな?と理解したことがあります。

 

私がつかんだ、センスを磨くために「まずこれだ!」という対象は、アートとファッションであります。

わけがわからなくても、音楽でも美術でもいいから、まずはいろいろなアートに触れてみる。

それから、今着ている服がダサいのであれば、多少見栄えのいい状況に自分をもっていく。(女性の力を借りるのが手っ取り早い)

 

こういった具体的な行動を起こすことで、センスを磨くことに少しでも近づく。

まずはこのあたりから、手をつけてみてはどうかと自分にも言い聞かせているところです。

 

         先日見た夕日のグラデーション。アートにも勝る美しさです。

おしまい