経営者に求められる資質は「洞察力」と「先見性」―「情報発信力」は先を見通すための不可欠な要素―Ⅰ

以前私は、経営者に求められる最も欠くことのできない資質は「洞察力」「先見性」の二つである、と学んだことがあります。

なるほど、経営者にとってどちらも欠くべからざる重要な資質と言えるでしょう。

 

世の中に起こっている現象(特に経済的な)の本質を、深い「洞察力」をもって見抜いていくことが、経営における最も必要な資質の一つであることに誰しも異論はないでしょう。

世の中に起こっている現象には、それが起こるべき必然的な理由があって、経営を遂行していく上では、その理由の本質を見極めていく必要があるのです。

 

そして、その「洞察力」をもって見抜いた様々な条件をもとに、次に起こってくるであろうものやことを予測する「先見性」が生まれてくるのではないでしょうか。

現代の経営において、この時代を「先読み」していく「先見性」は欠くことのできない重要な要素なのです。

 

特に現代のように変化の激しい時代であれば、それはなおさらのことといえます。

常に「先見性」をもって先回り経営を行なっていかなければ、ビジネスチャンスを逃すばかりか、ライバルに置いていかれることにもなりかねません。

 

それでは、この現代経営に不可欠な「洞察力」や「先見性」を磨くにはどうしたらいいのでしょか。

一見して、そう簡単には手に入りそうにないこの二つの要素を手にするにはどうしたらいいのでしょうか。

 

まず「洞察力」について最も大切なことは、今行なっているビジネスから直接学ぶということです。

仕事を遂行して行く際に得られる日々の経験は、「洞察力」を身につけるための一番の学びの場です。

 

しかしこれは、そういったことを普段からかなり意識していなければ身につくものではありません。

ただ漫然と日々の仕事をこなしているだけでは「洞察力」が身につくことはないのです。

 

 

つづく