自分のテーマを決め「一点突破全面展開」に徹する―情報発信を継続性と横展開という縦横の糸で織りなす―Ⅳ

「情報発信(アウトプット)」に取り組むということで、ブログやコラムを一定の分量書き続ける。

なおかつそれを長く継続していくための姿勢とか考え方のようなものはあるのでしょうか。

その「考え方」には、大きく2つの要素があります。

 

その1つは「自分のテーマを決める」ということです。

 

そもそも私がお勧めする情報発信は、プライベートなことを発信するものではありません。

あくまでもビジネスに直結した内容でなければ意味がないことになります。

 

ビジネスに直結しているとはどういうことでしょうか。

それは、社長が持っているご自分の専門性について、様々な角度から考察を加え何かしらの提言をしていくということになります。

 

しかし、こう書くと

「自分の狭い専門性のテーマだけでそんなにずっと提言できるものだろうか?すぐにネタがなくなってしまうのでは?」

と、危惧される方もいらっしゃるかも知れません。

 

始める前は、それは尤もな心配だとは思いますが、実際やってみると、すぐにそうでもないことに気付かれるはずです。

普段取り組んでいる仕事の専門性をもってよく観察してみると、思いのほかいろいろと書くための材料は世の中に転がっているものです。

 

というより、人間は「なんでもいいから書け!」と言われるよりは、むしろテーマがはっきりしていた方が案外書けるのです。

それは専門性という武器を持って、世間の様々な事象に切り込んでいく、という手法になります。

 

それは、戦争に際しての戦略論でよく言われるところの「一点突破全面展開」という考え方とよく似ています。

これは漫然と広く戦線を構えるよりは、敵の弱いところを集中して突くか、味方の強い部分を結集して敵の戦線に風穴を開けるか、といった戦法のことであり、突破したあとは、こちらに有利な状況で大きく展開できる場面が待っているのです。

 

この戦法を「情報発信(アウトプット)」に置き換えた場合は、自分の得意な分野を通じて世の中を見ることにより、様々な事象を専門的な見解で分析するといった方法論になります。

こんな風に自分の土俵に引き込んだ方が、却ってその後のいろいろな展開が可能になるのです。

 

            細心の注意を払ってコロナにも負けず

 

つづく