書くことを実践すれば劇的な変化が・・・―経営者がアウトプットという生みの苦しみを克服するには―Ⅳ(おしまい)

自社の年表、社史のようなものを作成することで、自社の沿革について整理してみるといろいろなエピソードが出てくるはずです。

過去を時系列に掘り下げて、「過去」起こった事実の中に書くためのネタを求めるのです。


これはやってみると、おそらく皆さんが考えている以上にいろいろな無形の資産(ストーリー)が出てくるものです。

このベースさえ作っておけば、ここから様々な「展開」ができるために、あとの作業が少し楽になります。


例えば、日常、自分が体験したことと、そのストックされているストーリーの中にあるエピソードと摺り合わせる、ということができます。

その「摺り合わせ」によって考えついた内容を書けばいいのです。


これはそれほど難しい話ではありません。

それは、どちらも社長にとって「自分のこと」だからです。

「自分のこと」であれば、少なくとも「他のこと」よりは書きやすいはずです。


日常に摺り合わせるようなネタがないときは、テレビや新聞、雑誌や読んだ本などから接点を見つけることも可能です。


自社ストーリーのストックという燃料があれば、外で見つけたネタを火種に火をつけることはそれほど難しいことではありません。

どうやって火をつけるのか、に多少のテクニックは必要ですが、その「火のつけ方」に慣れてしまえばそれは可能になるのです。


とはいえ、こういったことには、最初ある程度のレクチャーが必要です。

これには「コツ」と「考え方」の両方が必須条件となるのですが、初めは当然よくわからないと思います。


まず、自社のストーリーを発掘する。

次に、それを触媒として「情報発信」が戦略的に展開していく・・・


冒頭申し上げた「書く」ことを実践する経営者は極めて少数派である、という事実がそう変わるとは思いませんが、これを実現させることができれば自社に劇的な変化が訪れます。

その困難に見える道筋が少しでも現実のものとなるよう私は強力にサポートしていくのです。

 

            とにかく書いてみましょうか。

おしまい