『知識=限定的』であり『想像力=無限的』である―経営者のもつ知識と想像力が時代を変える―Ⅲ

経営者が世間の高い要求に応えるにはいかなる資質を備えているべきか・・・

これは結構高度なテーマでもあります。

 

さてその問いに対する私の答えは、皆さんにとって少し意外なものかも知れません。

私は、それは「想像力」だと思います。

 

単なる知識の提供であれば社員でもできることです。

いやむしろ、単なる知識の提供レベルの仕事は社員に任せるべきです。

経営者は、そういった知識の上に、自らの想像力を付加した専門性を提供していかなければなりません。

 

私の知り合いであるある著名な女性スタイリストは、次のように述べておられます。

『知識=限定的』であり、『想像力=無限的』である。―

 

限定的な「知識」を伝授することは社員レベルでもできることですが、経営者ともなれば無限の想像力を働かせた高度な提案が求められるのです。

 

その点を、このスタイリストさんは次のように述べておられます。

― 知識がいくらあっても、 顧客をまったく今いる場所と違う場所に連れて行くことは不可能。

これができないうちは 単なるコーディネートが少しできるひと、というだけだろう。(中略)

限定的で限界がある知識だけでなく、どう想像力を鍛えるのか。

これはまず 自分自身が過去の常識ややってきたこと、小さな考えの壁を破り、新たな体験をしてはまた破る。(中略)

知識を詰め込むだけ詰め込み、勉強を積み重ねた上で「なお」という話であって 知識が必要ないという話では決してありません。(中略)

想像力で自分の殻を破っていく装力はすべての人々にとって、人生のパフォーマンス力を挙げていく欠かせないプロジェクトになっていくだろう。―

 

これは、専門性を売り物にする経営者が目指すべき事業の本質を、実に的確に言い得た提言ではないでしょうか。

 

例えばこういうセミナーは私が講師を務めます。

 

つづく