「万年筆と想像力」をキーワードに・・・―万年筆三昧、久しぶりに手にした万年筆の書き味は?―Ⅲ(おしまい)

さて、万年筆でまとまった原稿を書くことはないと思うけど、なんとか使いたい、と考える私。

どんな使い道があるだろうか。

 

そんな思いを巡らせていたら、ふと思いついた。

私は週1で長いコラムを書いていることを思い出したのだ。

1回に書く最近の平均文字数は2500文字から3500文字くらいである。

 

これには毎週苦労している。まあいつも四苦八苦しているといってもいいくらいだ。

いいテーマを思いつけば何とか書けるのだが、そのテーマをなかなか思いつかない。

 

そういうときは、何も書いていないまっさらなノートを開いて、頭に浮かんだワードを次々と書きつけることをしている。

このとき、万年筆で頭に浮かぶよしなしごとを書いてみるのはどうだろう、と思ったのである。

 

そういたら、万年筆の青いインクが灰色の脳みそに刺激を与えて、なにか発想の輪を広げてくれるかも知れない。

などという淡い期待を抱いて万年筆の出番を無理にでも作ってみるか・・・そんなことを考えてみた。

 

というように、現代生活において万年筆というのは、よほど心のこもった手紙をしたためるということでもしない限り、なかなか登場の機会はないのである。

しかし考えてみると、下書きに近い発想のワードの書きつけなどというものは、他人(ひと)に読んでもらうものではない。

それではせっかくの万年筆を使う意味がないような気がするなあ・・・

 

とまあ、たかが万年筆を使うか使わないかで、あれこれと悩みは尽きない。

「万年筆と想像力」これをキーワードに、これからちょっと万年筆ライフを楽しんでみるか。

 

最後にモンブランとペリカンのインク壺を見比べてみる。

どちらも少しレトロなデザインでなかなか味わい深い。

このインク壺からブルーのインクを吸い上げて、素敵な原稿が書けたら本望だ。

   モンブランとペリカンのインク壺。それぞれに味わいのあるボトルです。 

 

 

おしまい