今年もやってきた健康診断―1年経つのは早いもんだ―Ⅱ
前回まではカミさんと一緒に待っていたのが、今回は一人なので「大丈夫かな?!?」と待合スペースの長椅子にポツンと座っていると、担当らしき女性がやってきた。
保険証と問診票、検便セットを渡すと、慣れた感じで「アレルギーとかありませんか?」とか聞いてくる。当方は特に問題なし。
彼女の軽い問診を済ませて、血液検査用の採血、血圧測定、腹囲測定に向かう。
採血のとき、看護婦さんの手が震えていたらしく
「ちょっと代わってもらっていい?」
と、同僚の看護婦さんと交代した。
『おいおい、大丈夫かよ?』
と若干不安になる。
すると、代わった看護婦さんが
「大丈夫ですか?震えませんか?」
と聞いてきた。
「いえ、別に。」
と応えながら
『オイオイ、震えてたのはそっちじゃねえか!!』
と、少々カチンときたが、黙って採血を済ませた。
採血を済ませたら、更衣室で病院備え付けの簡易服に着替える。
この服が年年歳歳なんだか薄汚れてきているような気がするなあ・・・
もちろん洗濯はきちんとしてあるんだが、見るからにヨレヨレなのだ。
ま、この病院もご多分に漏れず、おそらく予算がないのだろう。
それから、履物もスリッパに履き替えるのだが、このスリッパが、芸能人格付け大会の三流芸能人が履くようなおっ粗末な代物なのだ。(テレビ番組の話です。わかる人にはわかると思いますが・・・)
これを履いてペタペタと歩いていると、なんだか惨めな気分になりますな。
で、その簡易服とスリッパに履き替えた私は、すぐ向かいの心電図測定と聴覚測定の部屋へ入る。
心電測定はなんか冷ッとしたジェルみたいなもの塗って、あちこち洗濯ばさみのデカい奴みたいなもので挟むのである。
朝晩冷え込む今日この頃には、このジェルが「ヒェッ!」と飛び上がりそうになる。
聴覚については、いつも鼻の通りがスッキリしない私にとって、毎年「大丈夫かな?」と、自分でも気になる身体の機能(鼻と耳は密接に関係している臓器らしいから・・・)ではあるが、今のところ問題はないようだ。
これが終わると、例のスリッパでペタペタと長い廊下を歩いて身長、体重、視力検査の部屋へ向かうのである。
ときどきラジオ体操などして、健康には留意しております。
つづく