今年もやってきた健康診断―1年経つのは早いもんだ―Ⅰ
毎年1回、「健康診断」という奴を受けている。
大体秋口が多く、今年もその季節がやってきた。
いつもの年はカミさんと二人で行くのだが、今年は孫の出産とその後の面倒を見るために、東京の娘たちのところへ行ったきりで、私一人での検診ということになってしまった。
1年に1回のはずだが、年々そのサイクルが短くなっているような気がする。
今回も、ついこの間受けたばかりのような気がしていたが、もう1年経ったか・・・
と、感慨にふけっていたら、去年は秋口の都合が悪くて、前回は今年の2月に受けていた。
さすがにあいだ8ヶ月だと早く感じるわけだ。
・・・などと馬鹿なことを考えているうちに検診が始まった。
この健康診断という奴は事前準備が必要である。
検診の2週間くらい前に、封筒が送ってくる。
中には検診に際しての注意事項と問診票が入っている。
この問診票に最近の健康状態などを書き込むのである。
私は至って健康なので、大抵はイエスでOKだ。
問題もう1セット入っているキットの方である。
これは「検便」用のキットなのだ。
ちょうどUSBメモリーをちょっと大きくしたくらいの容器が2つ入っている。
こいつの蓋につま楊枝くらいの大きさの棒がくっついていて、これで便を採集するのである。
まあこれが毎年、結構苦痛といえば苦痛である。
というのは、検診前に2回、採集しなくてはならないのでめんどくさいのだ。
1回でも面倒な作業なのに2回もなんて・・・・
ただ、これについては、私はまだいい。
カミさんの方は、四六時中便秘気味なので、この2回の採集がほとんど恐怖なのである。
検診前になると、焦りに焦っているのだ。
まあそういうわけで、今回は一人で事前準備の問診票と、採集した検便のセットと、注意書きにあったタオルを持って病院へと出かけた。
病院に着いたのは、朝まだ早い時間であった。
つづく