老いと病と病と老いと―負の相乗作用・・・健康を害すとすべてが狂うというお話―
2か月ほど前に腰を痛めた。
痛めた、と言っても原因がわからない。
突然の腰痛に悩まされたのである。
おかげで、普段怠惰な私としては珍しく、それまで勤勉に続けていた筋トレを断念せざるを得なかった。
痛みが左に右にと移動し、私を悩ませたその腰痛もようやく治ってきたので、また筋トレでも始めるか、と思っていた矢先、今度はウイルス性嘔吐下痢感冒というやつに罹ってしまった。
こいつの症状はひどく、食いしん坊の私がどんな食べ物を見ても気持ち悪さしか感じない、という極めて珍しい現象に愕然とさせられた。
下痢や嘔吐で、体力気力とも奪われてヘロヘロになってしまったのである。
で、その変わった風邪もようやく治りかけてきたときに、今度はうっかりして普通の風邪をひいてしまった。
薄着で寒風の中、立ち話をしたのがどうもいけなかったらしい。
気をつければ済むことだったのだが・・・
というわけで、都合3か月近く、腰痛やら風邪やらで、健康状態がいまいちだったのである。
これまでどちらかといえば、頑健な方だったのでこれは近年の私としては珍しい状況だったのである。
そうなるといったいどうなるのか?
「老い」というものがぐっと近づいてくるのを意識せざるを得ない。
健康でいるときも人は緩やかに年を取っていく。
しかし、一度病に倒れると「老い」は遠慮なくその距離を詰めてくる。
だるまさんがころんだ、で大きく距離を稼がれたようなものである。
カミさんにも
「あなた、嘔吐下痢でヘロヘロになっているとき少し老けて見えたわよ。」
と言われてしまった。
自分でも感じてはいたのだが、客観的にそう言われるとショックは隠せない。
当たり前の話だが、健康は何よりも大きな財産だ。
年を重ねてそのことには気を配っているつもりでも、病は突然やってくる。
今回は、特に重篤な病気ではなかったのが幸いだった。
少しづつ体力を取り戻しながら、また筋トレなど取り入れていこうと思っている。