いい素材の服は肌触りが良いだけのこと?!―私が「素材」にこだわる理由―Ⅲ
次にいい素材の持つ「快適性」であるが、これは言うまでもない。
当たり前の話だが、いい素材の服は肌触りが良い、というだけのことである。
今この文章を、シーアイランドコットンの長袖カットソーを着て書いている。
5月も半ば、春から初夏へと季節は移り、日によっては真夏のように暑い。
かといって朝晩はそれなりに冷える。
こんな季節は、薄手の長袖カットソーが欠かせない。
そしてそれが肌慣れのいい素材であれば言うことなしである。
コットンといえば、今着ているシーアイランドコットン(日本語では「海島綿」という)、エジプトのギザコットン、アメリカのスーピマコットンが世界の3大コットンである、と何かの本で読んだ。
それぞれ品質の良さを競っているらしいが、やはり、シーアイランドコットンがコットンの王様のようだ。
このシーアイランドコットンでは、イギリスの「ジョンスメドレー」というブランドが、ポロシャツその他カットソー素材のカジュアル衣料全般に使っていることで有名である。
私もポロシャツ、Tシャツなど、何枚か所有してその着心地の良さを堪能している。
ユニクロでは「プレミアムコットン」シリーズとして、アメリカのスーピマコットンを使ったシャツや下着を販売しているが、肌触りが良いので私も愛用している。
長袖半袖は季節販売らしく、うっかり買い損ねると次のシーズンまで待たなければならない。
消耗品なのでボロボロになった奴を着続けているとカミさんに「いい加減捨てなさい!」と怒られる。
そこまで着込んだものもまた格別の着心地で、なかなか捨てられないのだ。
コットンの素材の良さについては、あとでまたビジネスシャツについて語るときに触れようと思う。
これはコットンの白Tシャツに麻のサマーセーターを合わせたもの。
つづく