悪名は無名に勝る、のか?―「情報発信」について改めて考えてみる― Ⅶ(おしまい)
更に、情報を続けることによって知名度が上がることのメリットを、藤田氏は次のように述べて結んでおられます。
― 知名度が上がれば、仕事がやりやすくなる。
会いたい人に会えるし、こちらから働きかけなくても向こうから会いに来てくれることもある。
自分を多くの人が知っているので、何かにつけスムーズに事が運ぶ。
会合があっても、扱いが全然違う。―
藤田氏はサラリとこう言っていますが、知名度が多少上がっても、ここに書かれたような扱いを受けることは、そう容易(たやす)いことではありません。
やはり、時代の寵児と言われるくらい登りつめた藤田氏ならではのセリフではあります。
とはいっても、ある程度付き合いを広めていると、向こうからいろいろな人が訪ねてくるのは確かなことです。
私のように辺鄙なところに事務所を構えていても、訪問客はひきも切りません。
ただ、あまりに不便な場所ですので、来ていただく方に対しては気の毒な限りではありますが・・
藤田氏は、知名度が上がることについての結論を、以下のように述べて結んでおられます。
― しかし、その代償として悪名は覚悟するしかありません。
精神的ダメージとメリットを天秤にかけて、どちらを選ぶべきか自分で判断すればよいのです。―
他者を褒めたり称えたりするポジティブ情報よりも、貶(おとし)めたり貶(けな)したりするネガティブ情報の方を好むという国民性にもいささかガックリくることは確かです。
そんな環境の中、藤田氏や見城氏のようにそれをものともせず、前にグングン進む経営者が存在することは救いです。
「悪名は無名に勝る」のですから、それを信じてガンガン前に進みましょう。
おしまい
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