悪名は無名に勝る、のか?―「情報発信」について改めて考えてみる― Ⅲ
「悪名は無名に勝る」の章の扉には、次の一文が書いてあります。
章の中身を言い得て妙、な文章ですのでまずご紹介します。
― 悪口は放っておくのが一番いい。
人は興味があるから悪口を言うのだ。
人の口に上ることは、金のかからない最高の宣伝である。―
なるほど、まあその通りかも知れません。
私も昔は(相当昔ですが・・・)人が自分のことをどう思っているのか、なんと言っているのか、ひどく気になったものでしたが、今はあまり気にしないようにしています。
気にしていてもきりがないのと、気にしたところでそれに対応できるはずもないことに気が付いたからです。
基本的には「人は他人に迷惑をかけない限り、自由に生きていけばいい。」と思っていますし、だいたいそのように生きています。
ただ、ここにビジネスが絡むとなると100%そうは言ってられません。
その自由さを不快に思う人がいたならば、ビジネスが成立しなくなる可能性があるからです。
そこの塩梅をうまく図るのが大人の条件なのかも知れません。
問題は、かなり前のめりにビジネスに打ち込んだとき、上記のように「悪口」を言う人が出てきたらどうするか、ということです。
見城氏も藤田氏も業界においてかなり目立つ存在だったので、この圧力を相当受けたのではないか、と思われます。
冒頭の扉の文章に続いて、見城氏、藤田氏はそれぞれ自分の見解を述べておられますので、以下ご紹介していきたいと思います。
つづく