新聞の人生相談欄から―障害について考える―Ⅳ

私はこの相談を読んだ後、すぐ家内に

「ねえねえ、今日の相談はこんな内容だよ。」

と、すぐに読んで聞かせました。

家内も黙って聞いています。

 

私たち夫婦は3人の子供を育てました(今は成人しそれぞれ独立しました。)が、障害、不登校、引きこもりといったことにはならずになんとか学業を終えさせることができました。

それでも、途中、いじめや補導、学校への呼び出しなどいろいろなことがありました。

3人それぞれ「優等生の良い子」などではなかったのは事実です。

 

このご相談のような「障害」という厳しい現実に遭遇しなかったとはいえ、ギリギリのところでいろいろ悩んだことを思い出します。

そんな中、決して「優等生の良い子」ではなかったうちの子供たちに対する祖父母の対応、ということが思い浮かびます。

 

私の父や母も、昔ながらの「良い子」のイメージを孫たちに求めていたような気がします。

その期待をひどく裏切った訳ではありませんでしたが、教科書通りではなかったことも事実です。

 

周りの環境も昔とは格段に違ってきたことも確かなのですが、紋切り型の良い子タイプのイメージを求める父や母とは、相容れない部分も多々ありました。

そんな経験を経てきた私たち夫婦には、このご相談は他人事(ひとごと)には思えませんでした。

 

「祖父母たちの理解を得られるか・・・で悩む気持ちはよくわかるわねえ。」

家内も、このご相談内容を聞いてその苦悩がほぼ等身大で理解できるようでした。

「で、その回答者はどうおっしゃっているの?」

今回その回答がとても秀逸だったので、以下ご紹介しようと思います。

 

 

つづく